コーヒー粒度の5段階について
一口に豆を挽くと言っても、粉の細かさ(粒度=メッシュ)によって淹れるコーヒーの味わいが全然違います。
豆を細かく挽くことで苦味が強くなり、反対に、豆を荒く挽くと酸味が出やすくなります。
又、粒度によって抽出時間や適した抽出器具も変わってくる為、それぞれ器具にあった粒度を知っておく必要があります。
以下、それぞれの豆の挽き方による特徴と適した抽出方法です。
極細挽き:(1〜3番)
1番…ターキッシュ 2〜3番…エスプレッソ用/水出し用
細挽き:(4〜5番)
4〜5番…サイフォン/ペーパーフィルター/ネル
標準挽き【中挽き】:(6〜7番)
6番…サイフォン式 7番…ペーパーフィルター/ネル
荒挽き:(8番)
8番…プレス用/パーコレーター用
粗挽き:(9番)
9番…プレス用/パーコレーター用
ネル・ドリップ式
18世紀頃のフランスで始められ、コクのある美味しさが味わえます。ネルのこし袋に粉を入れ、上からお湯を注いで抽出します。
- 1.新品のネル袋を使う時は、煮沸して布についているノリを完全に取ります。
- 2.ネルをポットにセットし、杯数分のコーヒーの粉を入れます。お湯を染み込み易くする為に、真中にくぼみを作ります。
- 3.沸騰したお湯を弱火で保温し、最初はほんの少しずつ、次に細い線くらいにお湯の量を抑えながら円を書くように注ぎます。この間に全体にお湯が染み渡ります。
- 4.お湯が染みとおってしまわないうちに、少しずつお湯を注いでいきます。
- 5.3分くらいでろ過が終わります。
- 6.ネルの袋は、使った後洗剤を使わずによく水洗いし、完全に乾燥させないよう水につけ、そのまま冷蔵庫に保管します。
ペーパー・ドリップ式
初めての人にも手軽に入れられ、簡単かつ清潔です。当店ではとっても美味しく入れられる、円すい式ぺーパードリップをお勧めしています。
- 1.ペーパーをドリッパーにセットします。
- 2.あらかじめ温めたポットの上にドリッパーを乗せ、杯数分のコーヒーの粉を入れます。
- 3.沸騰したお湯を少し落ち着かせてから、粉全体に行き渡るように少しずつゆっくりと注ぎ、約20秒蒸らします。
- 4.粉が膨張したら、泡の消えないうちに1回又は数回に分けてお湯を注ぎます。
- 5.3分間くらいでこし終わります。
サイフォン式
スコットランドの一研究室で誕生した空気圧を利用した入れ方で、コーヒーが出来上がっていくプロセスも楽しめます。
- 1.フラスコに人数分のお湯を入れ、ポコポコいうまで沸騰させます。
- 2.ロートにフィルターを固定させ、杯数分のコーヒーの粉を入れてフラスコに差込みます。
- 3.フラスコからお湯がロートに上がってきたら、竹ベラかスプーンで2〜3回軽くかき混ぜます。
- 4.火を消してから約30秒で、フィルターでこされたコーヒーがフラスコにおりてきて出来上がりです。
直火式エスプレッソ
ヨーロッパ諸国で広く飲まれている濃いコーヒーです。沸騰の蒸気圧を利用して抽出します。
モカエキスプレス器の場合
- 1.抽出機の下のポットにお湯を入れ、中央のフィルターにコーヒーを入れます。
- 2.上のポットにしっかりと取り付け、火に掛けて沸騰させます。
- 3.蒸気の圧力で熱湯が上がり、コーヒーの入ったフィルターを素早く通過すると、濃いコーヒーが上のポットに噴出されて出来上がりです。
- 4.他にも様々なエスプレッソ用の器具が販売されています。それぞれの使用方法に従って下さい。
- 1.焙り鍋(フライパンまたはごま焙り機)に生豆が重ならない程度に平たく並べる。
- 2.火は中火で炎が鍋底につかないようにして、炎との距離を一定に保ちながら水平にして、左右前後によく振る。
- 3.しばらくすると生豆の色が変わり、チャフ(うす皮)が剥がれる。更に進行すると、パチパチと豆のはじける音がする。この1回目のはじける音が終わる頃がミディアムロースト(標準)です。
- 4.更に焙っていると、2回目の音がピチピチと鳴り豆の色が黒ずんでくる。このピチピチが鳴り終わるとフレンチロースト(深焙り)となる。
- 5.好みのローストを色、音、時間で判断したら、火を止め直ちに熱いコーヒー豆を冷却する。
- 6.素早く冷却しないとコーヒーの味が悪くボケた味となり保存も利かない。(冷却方法は、ドライヤーの送風、扇風機、ウチワなどで良い)
- 7.1〜5までの時間を計り、5〜7分で出来る様に練習する。(3〜4回位で上手に出来ます)
- 8.良いローストのコツは、焙り上がる時間がいつも同じくなる様に、必ず炎・炎と鍋底の距離、時間を正確にチェックする事。
疲労回復・神経衰弱・無気力症に有効。コーヒー同様に眠気を覚まし気分をスッキリさせます。
アドバイス
- ※お好みの豆を使いましょう。
- ※ロースとはミディアムですと綺麗な琥珀色に仕上がります。
- ※アルコール度数は35度を使用。
- ★焙りたての豆を使うと仕上がり時の色と香りがバツグンです!
用意するもの
コーヒー豆(焙りたての)・・・100g
氷砂糖・・・・・・・・・・・100g
ブランデー酒or果実酒・・・・1.8リットル
作り方
- 容器にコーヒー豆と氷砂糖を入れ、ブランデー酒を注ぐだけ!!(果実酒)
- ★20日くらいで出来上がり。その時に豆を取り出しましょう!